ドラッカー風エクササイズというチームビルディングの手法を知ったので調べてみた
「アジャイルサムライ」の著者 Jonathan Rasmusson氏が提唱したチームビルディング手法
The Drucker Exerciseagilewarrior.wordpress.com
このエクササイズは、チームメンバー間の相互理解と期待のすり合わせを目的としている
エクササイズでされる主な質問:
- 自分は何が得意なのか?
- 例
- 優れた聞き手
- 生まれつきの外交官
- 物事を成し遂げる
- 最後までやり遂げる
- 細部への注意力
- 混沌を秩序に変える
- 例
- 自分はどういうふうに仕事をするのか?
- 例
- 朝型人間
- まずリスト作成
- 無駄を排除するのが好き
- ミニマリストである
- 細かい指示を受けるのが嫌い
- 社内政治が嫌い
- 例
- 何を自分は大切に思うのか?
- 例
- 正直さ
- 質の高い仕事をすること
- 楽しむこと
- 他者への敬意
- 継続的な改善
- 信頼されること
- 例
- チームメンバーは自分にどんな成果を期待できるか?
- 例
- 動作する高品質なコード
- 優れたユーザー体験
- 魅力的なウェブサイトの文章
- 厳密な探索的テスト
- 必要な時に必要な分析
- 実現可能な計画
- 例
これらの質問に各メンバーが回答し、共有することで、チーム内の期待値を明確化し、円滑なコミュニケーションと協力体制を築くことができる
ドラッカー風エクササイズ・ペパボエディション
もとの質問は自分のことを書くもので、互いの期待値をすり合わせるものになっていないということで、ペパボ社では以下の質問に変えてワークショップしているようだ
- 自分は何が得意なのか?
- チームメンバーは自分にどんな成果を期待していると思うか?
- 他のチームメンバーに期待することは何か?
具体的な実践方法は以下の記事に書かれている
ワークショップで使うスライドも載せているので始めやすい
最近のJonathan Rasmusson氏のブログ
ドラッカー風エクササイズの源流を探すためにJonathan Rasmusson氏のブログをのぞいていたら、最近も書いていたので眺めてみた
主に、名言や教訓みたいなのと、iOS / Swift をやられているみたいなのでそのあたりのことが書かれていた
中にはこんな記事があった
Japanese concepts to live byagilewarrior.wordpress.com
いいこと書いてあって面白かった
#1: 桜梅桃李 -決して自分を比べないでください。 誰もがそれぞれのタイミングで、それぞれ違った方法で開花します。 他人の道で自分を判断しないでください。 #2: カイゼン –継続的に改善する。 人生のあらゆる分野で常に改善に努めましょう。 小さな変化が積み重なって大きな違いを生み出します。 #3: わびさび –不完全さを受け入れましょう。 永続するものはなく、完全なものはありません。 自分の欠点も他人の欠点も受け入れましょう。 不完全さの中に美しさを見つけましょう。 #4: ガマン –苦難の中でも尊厳を持ちましょう。 困難な時期は感情的に成熟し、自制心を持って対処する必要があります。忍耐、根気、そして寛容さが必要です。 #5: イキガイ –自分が存在する理由を知る。 朝起きる理由を明確にする。 自分が得意なこと、情熱を注げること、そして世界が必要としていることを理由にする。これが意味です。 #6: シカタガナイ –受け入れて手放す。 物事の中には、私たちのコントロール下にないものもあります。 変えられないことを受け入れて、先へ進みましょう。 #7: 守破離 –無駄をしないこと。 すべては尊敬と感謝に値します。 身の回りにあるものの価値を認識し、無駄にしないでください。 #8: 金継ぎ –金でひび割れを修復します。 不完全さは美しさです。 私たちがたどる旅は黄金です。 私たちの欠点は私たちをより美しくする装飾です。 #9: 思いやり –他人への配慮を示します。 他人を気遣うと人生はより良くなります。 思慮深くなり、思いやりを育みます。
「アジャイルサムライ」からも伝わるが、プロフィールの写真がカブトを被って日本刀を持っていたり、結構日本好きっぽいことがわかった