UGA Boxxx

つぶやきの延長のつもりで、知ったこと思ったこと書いてます

【振り返り手法】リーンコーヒーとは

リーンコーヒー(Lean Coffee)というディスカッション手法を知ったので調べた

agilecoffee.com

リーンコーヒーは、アジェンダが事前に設定されていない形式の会議やディスカッション方法の一つで、短時間で効率的かつ構造的に話し合いを進めることができる

2009年にJim BensonとJeremy Lightsmithによって考案され、特にアジャイルのチームや、迅速かつ効果的に問題解決や意見交換を行いたいグループに適している

「リーンコーヒー」の「リーン」は、無駄を排除し、効果的に目的を達成するというリーン思想に由来し、「コーヒー」は気軽な場でのディスカッションを意味している

リーンコーヒーの特徴

  1. アジェンダが事前にない
    • 参加者が集まると、その場で話したいトピックを出し合い、その中から議論の優先順位を決定する
    • 事前の準備が不要なので、柔軟かつ迅速に会議が進行する
  2. 時間制限付きの議論
    • 各トピックには一定の時間が割り当てられ、タイムボックス制で進行する。これにより、長時間の会議や脱線を防ぎ、集中した議論ができる
  3. 参加者主導の進行
    • 議論が進む中で、参加者は「このトピックを続けるべきか」「次のトピックに移るべきか」を投票や合意形成によって決定する
    • これにより、全員が興味や関心のあるトピックに集中できる

リーンコーヒーの進行方法

https://agilecoffee.com/leancoffee/より

  1. 準備
    • ホワイトボード、付箋、ペンなどを用意する
    • オンラインの場合は、MiroやTrelloなどのツールを利用しても同様に進められる
  2. トピックの出し合い
    • 参加者が各自話したいテーマや問題を付箋に書き、それをホワイトボードやテーブルに置いて共有する
    • この段階では、トピックについて深く説明せずに、ただ題名だけを書くことがポイント
  3. トピックの優先順位付け
    • 全てのトピックが出そろったら、参加者が興味のあるトピックに対して「投票」を行う
    • 投票の結果、票数が多いトピックから議論が始まる
  4. ディスカッション
    • 最も票の多かったトピックについて、タイマーを使って一定時間(5~10分程度)議論を進める
    • 時間が来たら、議論を続けるかどうか参加者で投票し、続けたい場合は追加で時間を割り当てる
    • もし続けない場合は、次のトピックに移る
  5. トピックごとの結果を記録
    • 議論の中で出たアイデアや結論、アクションアイテムなどをホワイトボードやメモに記録していく
    • これにより、後で振り返ることができ、会議の成果が明確になる

リーンコーヒーの3つの進行ステータス

ホワイトボードやツールを使って、各トピックの進行状況を「To Do」「In Progress」「Done」の3つのステータスに分ける

  • To Do:話す予定のトピック。まだ議論が始まっていない状態
  • In Progress:現在議論中のトピック
  • Done:議論が完了し、結論が出たトピック

リーンコーヒーのメリット

  1. アジェンダの柔軟性: 事前にアジェンダを作らず、その場で話し合いたいトピックを決めるため、参加者の関心やニーズに合わせて柔軟に進行する
  2. 全員が参加しやすい: 自由にトピックを提案できるので、参加者全員が積極的に関与しやすく、議論が一部の人に偏ることを防げる
  3. 時間の効率的な活用: タイムボックス制により、だらだらとした議論が防がれ、無駄なく効率的に会議が進められる
  4. 結論とアクションが明確: 各トピックに対して明確な結論や次のアクションが導かれやすいので、会議の成果が具体的に残る