デザイナーからオブジェクト指向UI(OOUI)の話がでてきたので、積んであったOOUIの本を読んだ
本曰く、UIの設計手法は大きく分けてタスク指向UIとオブジェクト指向UIがあるらしいので2つの違いからまとめてみる
タスク指向UI
タスク指向UIとはユーザの行動ベースUIを設計する方法
主にユーザーの体験(ユーザがしたいこと)をユーザーが最初に目にするUIになる
そのことが一概に悪いとは言えないが、「〇〇をする」ということにフォーカスした結果、使いづらいUIになってしまう可能性がある
なぜなら、「○○をする」という行動はサービスが拡張するたびに増えることがあるから
例えば、「○○をする」という行動を一覧化した画面では、ユーザーが可能な行動が増えるたびにリストが大きくなってしまうので、一つ一つの表示を小さくしたり、ページネーションを設けるといったUI変更が必要になる
その結果、ユーザーは画面からやりたいことを探すのが困難になってしまう
さらに、それらを解決しようと複数の行動をあとからグルーピングしたとしても、もしそれが適切なグルーピングでない場合、ユーザーはそのグループの中にやりたいことができるのかが見えなくなってしまう恐れがある
そこで、オブジェクト指向でUIを考えることが重要であるというのがオブジェクト指向UI
オブジェクト指向UI
オブジェクト指向UIとはユーザがまず目にするものをユーザーの関心の対象物(オブジェクト)とし、そのオブジェクトを使って目的を達成させるUIのこと
GUIが発明された1980年代からあるもの
オブジェクト指向UIの原則は以下
- オブジェクトを知覚でき直接的に働き掛けられる
- オブジェクトは自身の性質と状態を体現する
- オブジェクト選択→アクション選択の操作順序
- すべてのオブジェクトが互いに協調しながらもUIを構成する
オブジェクトは3層にわけられる
- モデル
- インタラクション
- プレゼンテーション
本で読む限り、ここでいうモデルというのはソフトウェア開発におけるドメインモデルと同じとみてよさそう
これに動きや装飾をしていくプロセスになる
エンジニアと話が噛み合ってくる可能性がある点では良さそうだが、デザイナーは大変だなという印象
そして、ここまでデザイナーがやって得られるものは大きいのかはわからなかった
他参考
OOUI(オブジェクト指向UI)とは?デザイナーなら知っておきたいメリットや設計方法まで解説! | NIJIBOX BLOG