UIといえば「ユーザー・インターフェース」と思っていたが、以下の記事でもう一つのUIの存在について知ったのでメモ
もう一つのUIとは「ユーザー・イリュージョン」のこと
smalltalkの開発者アラン・ケイが論文等で述べていたようで、コンピュータが実現すべき魔法のような演出のことを「ユーザー・イリュージョン」と呼んでいたらしい
「ユーザー・イリュージョン」は現実世界にある道具をメタファーとしつつも、現実世界には存在し得ない新しいメンタルモデルを、自然な形で与えることが望ましいとされている
「ユーザー・インターフェース」は単純化された物語を表現する手段であるが、「ユーザー・イリュージョン」その最終的な目的のユーザーに対して「イリュージョン」を引き起こすことを含んだ言葉とのこと
また、哲学的領域でも発展しているらしく、「ユーザー・イリュージョン」はinformation(情報)
と exformation(非情報)
の2つの要素から構成されるという
information
とは例えば絵や写真や言葉のように伝達しやすいもので、exformation
は伝達が難しい、例えば「阿吽の呼吸」のようなもの
ヒトとヒトは環境を同一にすることでexformation
で「イリュージョン」を伝えることが可能である(実験でも明らかにされている)
このとき、ヒトと機械はどうすればexformation
で「イリュージョン」を伝えることができるか?
その方法の一つは、ヒトの暮らす環境を隠喩(メタファ)として用いてヒトがイメージしやすい「イリュージョン」を機械が作り出すこと
例えば、サイトを文字や画像などのinformation
で説明するのではなく、なるべくexformation
でやりとりできるような環境をつくりだすのが良いかもという話で参考になった