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つぶやきの延長のつもりで、知ったこと思ったこと書いてます

【システム開発】PMBOK第7版

t_wadaさんの下のスライドを見ていて、ここにでてくるPMBOK第7版の予測型から適応型へというページがよくわからなかったので読んでみた

アジリティを支える品質特性 / Agility and Quality Characteristics Developers Summit 2021 Summer - Speaker Deck

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実際に引用されたのは以下の記事みたいなので、こちらを読んでみる

note.com

PMBOKとは?

PMBOKといえばPMIが世界中のプロマネの実務家から意見を集めてプロジェクトマネジメントについて知識体系化している分厚い本

(記事では「でした。。」とか書かれている)

これが、2021年8月に第7版(英語)が出版されてちょっとざわついた様子

その理由はPMBOKが大事にする考え方ごとアップデートしたから

どう変わったかというのが最初に貼り付けた画像の箇所

大きな違いは、以下とのこと

  • 価値提供システム
    価値を創出し提供する組織と組織の活動
  • 12のプロジェクト・マネジメント・プリンシプル
    プロジェクトに関わる人々の行動の指針となることを目的とし、戦略、意思決定、問題解決のための基礎的なガイドラインとなるもの
  • 8つのパフォーマンス・ドメイン
    プロジェクトの成果を効果的に実現するために不可欠な、関連する活動のグループ

12のプロジェクト・マネジメント・プリンシプル

  1. スチュワードシップ
  2. 協力的なプロジェクトチームの環境を作る
  3. ステークホルダーを効果的に連携する
  4. 価値に集中する
  5. システムの相互作用を認識し、評価し、対応する
  6. リーダーシップを行動で示す
  7. 文脈に基づいたテーラリング(カスタマイズ)
  8. 品質をプロセスと成果物に組み込む
  9. 複雑性に適応する
  10. リスクへの対応を最適化する
  11. 適応力とレジリエンスを高める
  12. 未来の状態を達成するために変化できる

スチュワードシップとは、責任感を持って単にプロジェクトを遂行するだけでなく、倫理観を持って取り組むこと

8つのパフォーマンス・ドメイン

  1. ステークホルダー
  2. チーム
  3. 開発アプローチとライフサイクル
  4. 計画
  5. プロジェクトワーク
  6. デリバリー
  7. 測定
  8. 不確実性

PMBOK第7版では、これまでのようなプロジェクトのフェーズごとにプロセスを規定するのではなく、8つのパフォーマンス・ドメインごとに、プロジェクトのフェーズを通じた考え方のフレームワークと成果例とチェックリストが説明されているみたい

不確実性も含まれていることからわかるようにPMBOK第7版では「決められたものをつくる」ではなく「誰もわからないものを作り続ける」ことに内容が大きくシフトしている、これがt_wadaさんが「なぜアジャイル開発か?」の説明で取り上げられていた理由だということがわかった

そして、PMBOK第7版読んでみたいので、読んだらまた記事を書こうと思う