新しいプロトコルQUICがRFC9000の発表で正式スタートしたもよう
約5年前にGoogleが独自に開発・運用していたものが度重なる議論の末ついに正式版になった
新しいプロトコルを作るってすごいことだ
QUIC
現在最も一般的に使用されているトランスポートであるTCPでは接続初期に何度か往復した通信(3 way ハンドシェイクによる通信前のやりとり、ackによる相手の受信確認など)をする必要があるが、UDPはコネクションレス型のプロトコルで信頼性が低下するものの通信回数を減らすことでパフォーマンスへの影響を減らしている
そして、独自に一定の信頼性を保つ実装を組み込みつつHTTPに適した効率的でレイテンシの小さな通信を行えるようにしたのがQUIC
暗号化にはTLS 1.3を採用し、このQUICにHTTPを適用させたのが「HTTP/3」
QUICをサポートしているWebサーバはざっと調べた感じあまりまだなさそうだが
一部Cloudflareのサービスが対応していたり、NGINXがプレリリース版がでたりと続々と対応を進めている
あとは、2018年には既にGoogle CloudのHTTPSロードバランサーがQUICプロトコルに対応していたり、Fastlyがサポートすると発表したりしている
ちなみに
QuickはIETF9000ではQuick UDP Internet Connectionの略ではなくなったとのこと
他参考
https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc9000.html
https://www.publickey1.jp/blog/20/quichttp3ietfrfc.html
https://www.publickey1.jp/blog/20/fastlyhttp3quic.html
https://www.publickey1.jp/blog/18/google_cloudhttpsquic.html