FLoC(Federated Learning of Cohorts)について調べた
上の記事の概要より
FLoC は、プライバシーを保護しつつ、興味ベースで広告を選択するメカニズム
ユーザーがウェブを動き回ると、ブラウザは FLoC アルゴリズムを使って、直近の閲覧履歴が似ているたくさんのブラウザで共通する「興味コホート」を割り出します。コホートはユーザーのデバイスで定期的に再計算されますが、個々の閲覧データがブラウザ ベンダーなどの他者と共有されることはありません。
コホートとは、同じ属性を持つユーザーグループを意味する
ブラウザがユーザーサイト回遊中に興味のあるコンテンツコフォートを作成するので、広告主はそのコホートデータを広告プラットフォームに提供することでユーザーにとってより関連性の高い広告をだすようにすることができる
これまではCookie によるトラッキングやデバイスのフィンガープリンティングなどの技術を利用してこれを実現しているのでプライバシーを侵害する可能性がある
絵としてはこんな感じ?(間違っているかも)
Privacy Sandbox
このようにブラウザフィンガープリントやキャッシュ探索などによる隠れたトラッキングを防止してユーザープライバシーを守りながら関連性の高い広告を出せるようにする試みをPrivacy Sandboxというらしい
現在のChrome/90ではいくつかのPrivacy Sandbox の機能が試験実装されているとのこと
問題点
FLoCによる問題点はコホート(FLoC ID)によってユーザの絞り込みに使うことができてしまい、排除しようとしている3rd party cookie などのトラッキングより強固なトラッキングができるかもしれないこと
「FLoCは邪悪なアイデアである」という電子フロンティア財団の記事がある